学資保険は子供の将来のための貯蓄として人気の保険です。できるだけ損をしないように貯蓄するにはどこがいいのでしょうか?
ここでは返戻率が高く人気の学資保険を、人気ランキングで紹介します。気になる保険は、条件を比較して将来的に確実な保険を選びましょう。
学資保険ならどこがいい?選ぶ3つのポイント
学資保険は子供の将来のための保険ですから、できるだけ得をする保険選びが大切です。そのためには保障内容を決める3つのポイントを明確にしましょう。
①返戻率で選ぶ
学資保険は、教育資金として毎月一定の金額を支払い、満期で受け取る積み立てタイプの保険です。
ただ積み立てるのではなく、満期になった時には少しでも多くの保険金を受け取れたほうが良いわけですから「返戻率」の高い保険を選びましょう。
返戻率が高ければ高いほど、少ない保険金で大きなリターンを得られるということですから、貯蓄性に秀でた優秀な保険ということになります。
②満期の受け取り時期で選ぶ
満期になれば大きな金額の保険金が受け取れるわけですから、満期保険金をいつ受け取るかが重要になります。
学資保険を掛けるのは、子供が小さな時期ですから「いつ学費がピークになるのか」を予測するのは難しいでしょう。
ですが、おおよそは大学進学に一番教育費用が必要になりますので大学に進学する前後に設定できる学資保険が良いでしょう。
③払い込み期間で選ぶ
学資保険は払い込みと満期がほとんど同じ時期です。ただし、支払い方法を全期前納払い、10年払い、15年払と前倒しすることで支払う保険料の総額を減額することもできます。
無理のない方法での積み立てが一番ですが、余裕がある時にまとめて支払いできるなら、このような選択もあります。
学資保険のおすすめ人気ランキング10選【2020年】
2020年度人気の学資保険の中から、特におすすめしたい10選を人気ランキングで紹介します。
学資保険の比較表
商品名 | 返戻率 | 払い込み期間 | 満期年齢 |
ソニー生命の学資保険![]() →公式HPへ |
108% | 15歳 | 17歳・18歳・20歳・22歳 |
明治安田生命の学資保険(つみたて学資)![]() →公式HPへ |
105.7% | 10歳・15歳 | 18歳 |
フコク生命の学資保険(みらいのつばさ)![]() →公式HPへ |
104.7% | 11歳・14歳・17歳 | 22歳 |
ニッセイ学資保険![]() →公式HPへ |
104% | 5年、10年、18年 | 17歳、18歳 |
JA共済![]() →公式HPへ |
104% | 11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、18歳 | 22歳 |
第一生命学資保険(こども応援団・Mickey)![]() →公式HPへ |
101% | 18歳・22歳 | 18歳・22歳 |
オリックス生命終身保険RISE![]() →公式HPへ |
103.7% | ー | 終身 |
アフラック夢見るこどもの学資保険![]() →公式HPへ |
96%~ | 17歳・18歳・22歳 | 17歳・18歳・22歳 |
かんぽ生命学資保険(はじめのかんぽ)![]() →公式HPへ |
87% | 18歳 | 22歳 |
東京海上日動あんしん生命学資保険![]() →公式HPへ |
95% | 12歳、17歳、18歳 | 17歳・18歳・21歳 |
【1位】ソニー生命の学資保険
ソニー生命の学資保険の特徴は、高い返戻率です。平均して返戻率108%を維持、条件が良ければ110%を超える非常に優秀な学資保険です。
3つの型では保険の受け取り時期が異なりますが、人気のあるのは大学入学から毎年学資金が支払われるがあり、一番人気は返戻率が高くなるⅢ型です。
受取学資金総額も10万円単位で選べますので、無理なく貯蓄できて将来的にも安心です。
返戻率 | 108% |
満期年齢 | 17歳満期 18歳満期 20歳満期 22歳満期 |
払い込み期間 | 15歳 |
払い込み方法 | 月払い・半年払い・年払い |
評価 | ★★★★★ |
【2位】明治安田生命の学資保険(つみたて学資)
明治安田生命の学資保険は、毎月の保険料は割高ですが、保険料の払い込みが満期前に終わるのが大きなメリットです。
契約者が死亡した場合、払い込み免除もありますので子供の将来の貯蓄には心強い学資保険になっています。
妊娠6ヶ月からの加入が可能な保険となりますから、掛け金を少しでも安くしたいのであれば出産前の加入もおすすめです。
返戻率 | 105.7% |
満期年齢 | 18歳 |
払い込み期間 | 10歳・15歳 |
払い込み方法 | 全期前納・月払い |
評価 | ★★★★★ |
【3位】フコク生命の学資保険(みらいのつばさ)
フコク生命の学資保険(みらいのつばさ)は、返戻率が高いジャンプ型とステップ型の貯蓄性の高い学資保険が2種類用意されています。
ステップ型は入園・入学ごとに学資金が支払われるタイプ、ジャンプ型は大学入学資金に重点を置いたタイプです。
ステップ型の祝い金は据え置き可能、兄弟割引制度を使えば満期保険金額10万円につき10円の割引が適用されお得になります。
返戻率 | 104.7% |
満期年齢 | 22歳 |
払い込み期間 | 11歳・14歳・17歳 |
払い込み方法 | 月払、半年払、年払 |
評価 | ★★★★★ |
【4位】ニッセイ学資保険
ニッセイ学資保険は、大学入学の年から22歳まで計5回学資金が支払われる祝い金ありと、満期に受けとる祝い金なしがあります。
人気は祝い金なしで、大学進学まで据え置く方が増えています。
他の学資保険にはないユニークなサービスがあり、24時間365日無料で小児科医・看護師・栄養管理士に悩み相談できる育児相談ホットラインを利用できます。
返戻率 | 104% |
満期年齢 | 17歳、18歳 |
払い込み期間 | 5年、10年、18年 |
払い込み方法 | 月払い・年払い |
評価 | ★★★★☆ |
【5位】JA共済の学資保険(こども共済)
JA共済の学資保険(こども共済)は、契約可能年齢が幅広く子供の契約可能年齢は12歳まで、契約者は75歳まで加入できます。
貯蓄から学資保険に切り替えたいかたも、気軽に加入できるのが魅力。満期は22歳だけになっていますが、年払いにすると返戻率が108%にまでアップすることや、保障が手厚いのは魅力です。
返戻率 | 104% |
満期年齢 | 22歳 |
払い込み期間 | 11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、18歳 |
払い込み方法 | 年払い・月払い |
評価 | ★★★★☆ |
【6位】第一生命学資保険(こども応援団・Mickey)
第一生命保険では、こども応援団・Mickeyの2種類の学資保険が用意されています。
保険料払込免除の適用範囲が異なり、死亡のみ保障のMickeyよりも契約者の死亡や高度障害状態に加えてガン・心筋梗塞・脳卒中にも対応しています。
契約者の死亡や病気の保障をしながら、貯蓄をしっかりサポートしているのが魅力です。返戻率はMickeyの方が高いですが、安定性ではこども応援団をおすすめします。
返戻率 | 101% |
満期年齢 | 18歳・22歳 |
払い込み期間 | 18歳・22歳 |
払い込み方法 | 月払い・半年・年払い |
評価 | ★★★★☆ |
【7位】オリックス生命終身保険RISE
終身保険のオリックス生命終身保険RISEは、終身保険ですが学資保険として加入する方が増えています。
保険料払込期間中の解約返戻金は他の保険よりも低いのですが、保険料は安く満期後の解約返戻金は高くなります。
ただし、支払い年数が10年払い・15年払い・20年払いとなり、契約者の年齢によっては、必要な時期に学資金が受け取れないデメリットもあります。
契約者の死亡保障が充実していますので、返戻金の長期間据え置きを健闘するならおすすめです。
返戻率 | 103.7% |
満期年齢 | 終身 |
払い込み期間 | ー |
払い込み方法 | 毎月・半年・年払い |
評価 | ★★★★☆ |
【8位】アフラック夢見るこどもの学資保険
アフラックの学資保険は貯蓄性のある学資保険として人気でしたが、最近はマイナス金利の影響を大きく受けてしまい元割れ確実になりました。
受取総額を120万円から1,500万円まで幅広く設定できることからも、海外や医学部への進学を検討する家庭向けともいえます。
学資年金の受け取り開始時期を17歳、18歳から選べますので、返戻率は低くても学費のために何かしたいのであれば検討しても良いでしょう。
返戻率 | 96%~ |
満期年齢 | 17歳・18歳・22歳 |
払い込み期間 | 17歳・18歳・22歳 |
払い込み方法 | 全期前納・前納期間・月払い |
評価 | ★★★☆☆ |
【9位】東京海上日動あんしん生命学資保険
東京海上日動あんしん生命学資保険は、返戻率は低いですが主契約に含まれる保障が非常に手厚いのが特徴です。
契約者が死亡、もしくは所定の高度障害状態になった場合には養育年金が毎年支払われるだけでなく、子供の死亡保障も充実しています。
貯蓄性よりも保障性を重視した学資保険を希望するのであれば、十分に魅力のある保険です。
返戻率 | 87% |
満期年齢 | 22歳 |
払い込み期間 | 18歳 |
払い込み方法 | 月払い・半年払い・年払い |
評価 | ★★★☆☆ |
【10位】かんぽ生命学資保険(はじめのかんぽ)
郵便局の保険として有名な「はじめのかんぽ」は、受け取りタイミングを3つのプランから選べるだけでなく特約として医療保険がつけられます。
確実に元割れしますが、満期を大学進学にあてられることや、出生前加入制度があり保険料を安くできることに加えて、契約者が死亡した場合の保障もあるので、郵便局ブランドに魅力を感じるのであればおすすめです。
返戻率 | 95% |
満期年齢 | 17歳・18歳・21歳 |
払い込み期間 | 12歳、17歳、18歳 |
払い込み方法 | 月払い・3か月払い・半年払い・年払い・全期前納払い |
評価 | ★★☆☆☆ |
学資保険のQ&A
学資保険の加入を検討しているものの、自分たちにマッチした学資保険をどう選ぶのかに頭を悩ませるものです。ここでは学資保険によくある質問を集めました。
①返戻率(利率)とはなんですか?
子供の将来のために学資保険に加入するのであれば、返戻率(利率)の高い保険がおすすめ。学資保険は銀行に貯蓄するように、保険という名前で将来のための学費を積み立てるシステムです。
返戻率(利率)は支払った保険金に対してどれだけプラスされて返るか、あらかじめ決められているシステムのことです。
マイナス金利で返戻率(利率)は下がっていますが、まだ100%以上の保険もありますので内容と返戻率(利率)のバランスがよい保険を選んでください。
②資料請求のプレゼントキャンペーンをやっている学資保険は?
学資保険がどんなものなのか、自分が必要とする保険かを確認するには内容をしっかり把握すべきです。その為に必要な資料請求をすると、特典がもらえるのであれば利用した方がいいでしょう。
1位で紹介したソニー生命は、10月31日まで抽選で豪華景品がプレゼン路されるキャンペーン中です。5位のJA共済の学資保険(こども共済)は2020年3月27日までアンパンマン腹巻をプレゼント中。
3位のフコク生命はハローキティのレジャーシートと、大手保険会社では子供に人気のキャラクターのグッズが特典になっています。
③口コミ・評判が良い学資保険は?
子供のために加入する学資保険ですから、やはり返戻率(利率)の高い学資保険が人気です。
1位のソニー生命及び4位で紹介したニッセイ学資保険は子育て中のママに人気が高く口コミ・評判が良い学資保険です。
④郵便局(ゆうちょ)の学資保険はおすすめしないと聞いたのですがどうしてですか
郵便局の保険ということで、かんぽ生命は人気の保険でしたがマイナス金利のあおりを受けて、返戻率(利率)が下がり元割れ確定となりました。
これから学資保険に加入するのであれば、返戻率(利率)が高く安定した保険がおすすめです。敢えて郵便局(ゆうちょ)の学資保険を選ぶメリットはないでしょう。
⑤学資保険を全期前納するメリット・デメリットはなんでしょうか
お金に余裕があれば、学資保険を全期前納すると保険料が割引となり、月払いよりもお金が多く戻ってきます。但し、全期前納払いは保険料を支払うではなく「預けている」状態ですので生命保険料控除が1回だけになる可能性があります。
⑥定期預金と安い金額の学資保険どちらがおすすめですか?
将来的に手元に戻る金額を考えると、返戻率(利率)の高い学資保険に加入する事をおすすめします。
⑦学資保険はいつから必要ですか?デメリットはないでしょうか?
学資保険は子供の将来の学費を保険という名での貯蓄になります。早くに加入すれば掛け金が安くなりますが、長い期間支払うことになりますし、加入が遅くなれば掛け金は高くなります。
貯蓄に自信がない方は、子供が生まれたら早めに学資保険に加入しコツコツと貯蓄すると良いでしょう。
⑧学資保険の年末調整控除や税金は?
学資保険は終身保険・生命保険と同じように「一般生命保険料控除」の対象の1つになります。控除額は年間の支払い保険料の合計などによって決まりますので、時期になったら年末調整控除申請に加えましょう。
契約者と学資金受取人が同じであれば、一時所得または雑所得として課税されます。一括受け取りでは、「一時所得」に分類されることもありますので、保健会社かた送られてくる書類及びはがきを確認しましょう。
契約者と受取人が異なる場合には贈与税として課税されますが、夫が契約者で妻が受け取り人となり子供の教育費に充当しても贈与税はかかりません。
通常は学資金受取人を子供にせず、保険料負担者も受取人も親にするのが一般的です。
⑨学資保険を解約するといくらくらい戻りますか?
学資保険は長期的な貯蓄運用が基本ですから、途中解約すると払戻金が少なくなります。払い込んだ期間にもよりますが、早い段階で解約すると一部しか戻らないこともあるので注意しましょう。
どうしても解約する必要がある場合、保険料の減額や返戻金の一定範囲内での融資が受けられる契約者貸付制度なども検討してみましょう。
学資保険のまとめ
学資保険を選ぶ際には、子供の保障よりも貯蓄性の高さを重視しましょう。保障内容がシンプルなので「子供の保障もきちんとしたほうが」と考えますが、多くの自治体では子供の保障が手厚く入学すれば安い掛け金で加入できる共済なども紹介されます。
今回の記事を参考に、家計に負担にならない金額で、子供の将来のためにしっかり貯蓄できる学資保険を選んでください。